しょ、しょ、しょじょじ、しょしょじのにわは〜で有名な、文福茶釜。
おとぎ話では茂林寺に住みついた狸が鉄の茶釜に化け、いつまでも化けていられず、やがて手を出し足を出し、尻尾を出して正体がバレてしまう。
実際に、群馬県館林市の茂林寺には、伝説としてこんな話が残っている。
寺の秘蔵の茶釜で、応詠(1394〜1428)年間に老僧守鶴が愛用したもので、汲んでも汲んでも湯がつきず、人々に不思議がられたが、守鶴はうっかり住寺に尻尾を見られ、狸であることを見破られて寺を去る。守鶴は千年以上も生きた化け狸であったそうだ。 |
木魚は、寺の坊主が勤行で「ポクポク」と叩くもの。なんとそのいわれは、坊主が修行中に居眠りしないおまじないだった!!たいていの木魚は、瞼目がなく昼夜も眠らぬ魚の形をしている。
そして達磨は、嵩山の少林寺で9年間も、目をつぶらず壁をにらみつづけて座禅しつづけたという達磨大師がモデル。
木魚達磨は、ある木魚が目をつぶれぬまま9年間も禅堂の床の上に置き去りにされ、手も足も出せず怒って体がまっ赤になり、ついには達磨と化してしまったという妖怪のこと。
そりゃ、9年も放っとかれたら怒るでしょう。 |
たびたび大火災にみまわれた江戸で、火消し組みが使っていた纏(まとい)が化けた妖怪。
暴れん坊将軍のめ組でかならずでてくるあれですね。
燃えている家を見つつ、いつかは自分の家も火事にならないかと心配するあまり、疑心暗鬼となり、天井がきな臭いと思って天井を見上げ、炎が天井を嘗めるようすを妄想して、いつも舌をのばして幻の火種を嘗め取ろうとしている。というけっこう苦労性な妖怪。
自分の家は大丈夫とか思わないんでしょうかね? |
河童伝説は日本列島の青森県から鹿児島県とほぼ全国に至っています。小さいころ「遅くまで遊んでると河童に尻児玉ぬかれるぞー!」なんていわれてませんでした?
生息地は河川、沼、池、海などの水辺。こうなると、日本の代表的な妖怪といっても過言ではないでしょう。
一般に2、3歳の子どものようで、髪の毛はオカッパ、頭上に水をためる皿があり、体は濡れてヌルヌルとして生臭く、背には亀のような甲羅があり、手足に水かきがあるという。好物はキュウリや魚といわれるが、人を溺れさせて内臓を抜くという悪戯もするといわれています。 |