●●母を訪ねて三千里●●
■放送期間 1976年1月4日〜12月26日 ■舞台 イタリア/アルゼンチン
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★★ストーリー紹介★★
イタリア・ジェノバの少年マルコは、一年前アルゼンチンに出稼ぎに行ったまま便りが途絶えた母アンナに会いに、一人旅立つ決心をする。
猿のアメデオを連れて快速船フォルゴーレ号に忍び込むが、すぐにみつかってしまう。
だがマルコの熱意に、父ピエトロもアルゼンチン行きを認めてくれた。
マルコの長い旅が始まる。リオデジャネイロで乗り換えた移民船の貧しい人々、ペッピーノ一座との再会、ゆかいな船長とマリオ、移民船のフェデリコじいさんととの再会、インディオの少年パブロ、牛車の旅…
たくさんの出会いの中でマルコは助けられ、成長していく。
そして、ようやく母に巡り合うのだった。
(日本コロムビア発売「名作アニメ主題歌大全集」より)
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★★登場人物★★
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マルコ・ロッシ |
アンナ・ロッシ |
ペッピーノ |
アメディオ |
フィオリーナ |
とても元気で働き者だが頑固で気分屋の少年。
自分を一人前だと認めてもらいたい為に学校をサボって働き、お母さんが心配でついにはアルゼンチンへ行ってしまう。 |
マルコの母、アルゼンチンに渡った時の年齢は38歳。
ピエトロの借金を返す為、アルゼンチンに出稼ぎに行くが、頼りにしていたメレッディにだまされ、マルコと音信不通になってしまう。 |
ペッピーノ一座の座長。
フィオリーナ達のお父さんであるがお父さんと言うよりいつまでも夢を追い続けている少年のような人。
あまりに頼りないので妻に逃げられてしまった。 |
トニオ兄さんの飼っていたサル。
トニオ兄さんが働きに出たのでマルコが世話をすることになり、マルコと一緒にアルゼンチンに行く。 |
ペッピーノの次女。
どことなく影があり決して明るいとは言えない女の子。友達もいなかったがマルコと知り合ってからは少しずつ明るさを取り戻していく。 |
★★いきなり最終回★★〜第52話 かあさんとジェノバへ〜 |
メキーネスさんの家ではアンナの全快祝いが開かれます。
そこでアンナは病気になっていた間の給料を貰いますが、そのお金はお世話になった費用の一部にあててほしいと言って受け取りません。
しかし逆にお医者さんのロドリゲスはアンナの手術の費用を受け取ろうとはしませんでした。
ロドリゲスは、
「情けない話しだがマルコ君が来てくれなければ手術が成功したかどうか… とにかく私の腕ではない、それにジェノバで貧しい人々の為に診療所で頑張るピエトロ・ロッシ君への友情の印と思って下さい。私らにはとてもできる事ではない。それにあの晩のマルコ君の決心が将来も変わらなければ我々はすばらしい医者をいずれアルゼンチンに招く事になる。その為のささやかな投資だと思えば安いものだ」と言います。
マルコは必ず立派な医者になってアルゼンチンに戻って来ますと誓うのでした。
そしてお世話になったメキーネスさんと別れ、マルコとお母さんはジェノバに向かって旅立つのでした。
ツクマンからロザリオ行きの汽車に乗ったマルコとお母さんは途中のコルドバの近くでパブロとフアラに会います。
通過する汽車から手を振るだけでしたが、お母さんに逢えた事を報告するにはそれで十分でした。
そしてロサリオに着いた二人は世話になった「イタリアの星」でフェデリコじいさん達にお母さんと会えた事を報告し、イタリアの仲間と共にイタリアの歌を歌って祝福してもらうのでした。
さらにロサリオから船でブエノスアイレスに行く途中、相変わらず喧嘩している船長とマリオに出会います。
船長とマリオはマルコがお母さんに逢えた事を知ると嬉しさのあまり思わず川に落ちてしまうのでした。
そしてブエノスアイレスに着いたマルコとお母さんは思いがけない人達と出会うのでした。
聞き覚えのある音楽に見覚えのある衣装。そうです、ペッピーノ一座との再会です。
マルコとフィオリーナは手を取り合って喜びあいます。
そしてマルコのお母さんを見たフィオリーナは「お母さん」と言ってアンナに抱きつくのでした。
お母さんのいないフィオリーナにとって今ではマルコのお母さんが自分のお母さんでもあったのです。
ペッピーノ一座はバイアブランカの劇場での仕事を断り、ブエノスアイレスまで戻って来てフォスコの店で人形芝居を続けていたのでした。
フォスコの店でマルコとお母さんが会う事がかなったお祝いが繰り広げられペッピーノ一座の人形芝居をマルコとお母さんは楽しそうに見物するのでした。
しかしマルコとお母さんはジェノバに帰らなければなりません。
マルコとお母さんがジェノバに帰る日、ペッピーノ一座は港まで見送りに来てくれました。
そしてマルコとフィオリーナも再びお別れです。
「さようならマルコ」「きっとまた会おうね」「偉いお医者様になって帰って来てね」「手紙を書くよ」そう言って2人は別れたのでした。
マルコとは別れましたがフィオリーナの心はとても晴れ渡っていました。
「帰ってくるって、マルコは必ず帰ってくるって」フィオリーナはそう言うと今度マルコと出会う時の事を考えずにはいられないのでした。
マルコとお母さんを乗せた定期船はいよいよジェノバに到着です。
ジェノバの町が見えてくるとマルコは「ジェノバだ、お母さんジェノバだよ、ジェノバに帰って来たんだ!」そう言って喜ぶのでした。
定期船が接岸して岸壁で待っているお父さんとトニオ兄さんのところに一番乗りで駆けつけたマルコにお父さんは「苦労かけたな」と言います。
マルコは「ううん、素晴らしかったんだ僕の旅、お父さんが行かせてくれたおかげで」と言って答えるのでした。
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